杢目のギラギラが目立つベースです。ボディバックのアッシュ、ネックのメイプルも良い材を柾目取りで使っていると思われ、厚みもあるのでかなり贅沢な印象です。ネックのバインディング、ブロックポジションマークも高級さの演出に一役買っています。AtelierZで杢目バリバリの個体は珍しく、アイコンとなるベースともなりえます。ボディの杢目に目を奪われがちですが、弾いている時に指板を見ると見えるネックの杢目が個人的にはとても好きでした。ブリッジはバダスⅡです。5kg弱と重めですが、1音1音がズシッ、ビシッと決まる心地良い出音は重いベースならではです。その上非常にクリアでラインが見えやすい音です。スラップは勿論ですが、強めのフィンガーピック弾きもバチバチでとても映える音で、ルートで支えるプレイですら主役になったような気持ちになれて、弾いていてとても楽しいです。MUTSUMIさんやぴにょさんの音が好きな方には合うと思います。エフェクトの乗りが良いのも魅力です。ボディバランスのおかげか演奏中に重さを負担には感じませんでした。生音が大きいように感じます。FODERAやSADOWSKY NYCなどのハイエンドも所有したことがありますが、それらも抜いて、自身が使ったものでは1番でした。何本かAtelier Zのベースを弾いてきていますが、基本的にあまり「楽器自体が鳴る」という印象はありません。MUTSUMIさんモデルは70万超えですし、杢目でアピールする個体は50万円は下りません。このクラスになると別物なのかなと思います。コントロールは両ピックアップのボリュームとミドルカット、トレブルブースト、ローブースト、アクティブパッシブ切り替えです。プリアンプはXTCTで、Atelier Zさんにてブーストのチューニングが施されています。ミッドのコントロールがあるのは珍しいように感じます。10枚目の写真の通りPGが厚くスラップしやすいです。音については、パッシブの延長線上のアクティブではないため、アクティブありきで音作りをして、落ち着いたサウンドバリエーションとしてパッシブを使うという使い方をしていました。実際にはほぼアクティブで使っていました。個人的には、アクティブで、ミッドを少し削り、ローを少し足し、ハイもちょっとだけ足した音が好みでした。
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > 楽器/器材 > ベース |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |