パキスタンナガール(Nagar)産の母岩付き宝石質スピネル原石です。有史以来スピネルを人々が愛でてきた軌跡は見いだせますが、長らくルビーと混同されていました。時代が下ると鉱物の化学的な組成が解明されていき、1783年、ようやくルビーとスピネルが切り離されることとなりました。フランスの科学者ロメ・ドゥ・リール氏の功績によるものです。リール氏は結晶の面角に着目することでルビーとスピネルは別の鉱物であることを発見していますが、確かにスピネルは完全な八面体をしており、シャープな結晶構造を持つことが特徴です。その鋭さすら感じさせる結晶から、ラテン語で「棘(とげ)」を意味するspinaから名前が採られることとなりました。こういった背景から、一時は「まがい物」のような扱いをされていた過去もありますが、スピネル(特にレッドスピネル)もまたきわめて高い稀少性を持つこと。加えてスピネルそのものの美しさによって価値が見直され、今ではジュエリー界を代表する人気宝石の一つとして君臨します。産地としてはミャンマーが有名ですが、スリランカでも高品質のスピネルが産出します。その他タンザニアやマダガスカル、ベトナム、アフガニスタンやこのパキスタンでも産出しています。このパキスタンのナガール産のスピネル原石は最上質のスピネルで、ミャンマー産の高品質スピネルと比べても引けを取りません。上質な無処理のレッドスピネルの市場価値はルビーをも凌ぐ場合があります。滅多に出回らない高品質のスピネル原石です。20.1×19.8×8.0mm 16.55ct#スピネル#天然石#原石#レッドスピネル#母岩#ルビー#パキスタン#Nagar#ミャンマー#スリランカ#高品質#宝石質
商品の情報
カテゴリー | インテリア・住まい・小物 > インテリア小物 > 置物 |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |