図柄表:アテナ女神図柄裏:ニケ女神、ザクロ発行地:古代ギリシア パンフィリア地方シデ発行年:前200〜前100年銘文表:AΔΠA銘文裏:ΔHM額 面:テトラドラクマ材 質:銀直 径:30 mm重 量:16.56 g分 類:BMC-30A; Bunbury-357; Hunter-16状 態:NGC Ancients Ch-VF Stike: 5/5 Surface: 2/5備 考:カウンターマーク®️®️カウンターマーク入りの稀少な古代コイン。矢筒を表したカウンターマークは、ペルガモン王国内の都市ペルガモン、エフェソス、トラレス、サルディス、シンナダ、アパメイア、ラオディケイア、ストラトニケイア、アドラミテウム、セールで流通した。本貨はAΔΠAの刻印があることからアドラミテウムで流通していたものであることが分かる。発行都市シデは小アジアのパンフィリア地方に位置し、現トルコにあたる。シデは古くからザクロの名産地として有名であり、それゆえ、ザクロをコインのモティーフに用いた。ザクロは実が数多く成ることから古代ギリシアでは豊穣の象徴として扱われ、縁起の良い果物として好まれた。シデの守護神は武神アテナであり、彼らが発行したコインにはアテナの肖像が描かれた。アテナと言えば、勝利の女神ニケがセットであり、それゆえ、裏側にはニケの全身像が表されている。ニケがアテナとセットで描かれる理由は、ギリシア神話に起因する。神族と巨人族間で地球の統治権を巡った大戦争が起こった際、ニケは巨人族であるにもかかわらず、神族に味方した。その後、神族が勝利。神族の長ゼウスはニケを評価し、自分の愛娘アテナの従者としてのポジションを与えた。考古学的にはニケはアテナが見せる側面のひとつで同一の神だったが、次第にそれらの属性が分離して別々の女神として認識・描写されるようになっていった。ニケが持つ葉冠は椰子でできており、椰子は古代ギリシアでは勝利の象徴とされた。椰子はギリシアコインでは、頻繁に登場するモティーフのひとつである。本貨には複数の財務官の名が確認されている。以下、現在確認されている財務官の頭文字一覧。AP(アル)ΔEINO(デイノ)ΔH(デ)ΔHM(デム)ΔIOΔ(ディオド)ΣTH(ステ)XPY(クル)カウンターマークの源流を物語る一枚。
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > コレクション > 旧貨幣/金貨/銀貨/記念硬貨 |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |