「信楽自然釉茶碗」 神山清子作口径13.0㎝ 高さ8.0㎝高台6.3㎝共箱、共布、陶歴付き神山清子は滋賀県信楽を拠点にする日本の女性陶芸家の草分けとして有名。30代半ばの時に自宅付近にあった古代の窯跡で青色に深い緑色が溶け込んだ「自然釉」の古信楽を発見したことをきっかけに、「こんな色の焼き物を作りたい」という思いに駆られその再現に没頭。自宅兼工房の敷地内に古代穴窯と同様の穴窯「寸越窯(ずんごえがま)」を築いて作品作りに挑み、穴窯が何度も崩れるなど試行錯誤を繰り返し借金を重ねながらも作陶を続けた。そして挑戦開始から3年を経て途絶えていた古信楽の再現に成功し、自然釉薬を使った陶芸の第一人者となった。このお茶碗は、穴窯の中で強く還元焼成されたため火色の発色は少なく朽葉色の渋めの焼き上がりとなり、その上に被った自然釉がガラス化し、ラスター彩のような光沢を放っています。見込にもたっぷりと釉溜まりがあります。なお、箱裏に自分の箱書きをするのは、気に入った作品のおもて面を空けておき、先行き「銘」を茶匠などその道の通人に、表書きしてもらうために開けておくと伺ったことがあります。この茶碗は神山清子、渾身の作と言えるのではないでしょうか。割れかけのない綺麗な作品です。今では得難い作品につき価格交渉はご遠慮願います。
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > 美術品 > 陶芸 |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |